「海外で就職するにはどんなスキルや資格があればいいの?」
「英語はやっぱり必要?」
「新卒でも大丈夫?」
海外就職、いろいろ気になること多いですよね。本日はこれらの疑問に答えていきます!
シンガポール移住生活の動画をYouTubeで投稿していく中で、たくさんの問い合わせをいただきます。(チャンネルはこちら)
中でも多いのが「どんなスキルがあれば海外移住できますか?」と言った質問です。
そこで今回は、シンガポールに移住したぼくが海外就職に必要なスキルや資格についてご紹介していきます。
- 「新卒でも海外就職できる?」
- 「英語が喋れないけど大丈夫?」
こんな疑問にも答えていくので、「いつか海外就職したい!」という方はぜひ最後まで読んでみてくださいね。
シンガポールの就職事情に特化した記事は別に書いてます↓
「シンガポールで就職したい!そのためのステップを知りたい」「就職って難しいの?高卒や新卒でもOK?」「シンガポール転職に必要なスキル資格は?というかビザはどうやって入手するの?」このような疑問をお持ちではないでしょうか?こん[…]
海外就職に必要なスキル・資格
それでは、さっそく海外就職に必要なスキル・資格をご紹介していきます。
ぼくの経験をもとに書いているのですべてが正しい訳ではないこと、20代〜30前半くらいの読者を想定して書いていることは予めご了承ください!
海外就職に必要な5つのスキル:
- 専門性<重要度比率:40%>
ー「これだけは負けない」という武器 - 学歴<重要度比率:30%>
ーいい大学(4大)を卒業してた方が就職しやすい(学歴がなくても専門性でカバー可能) - 語学力<重要度比率:20%>
ー英語は喋れて当たり前。就職先の言語が喋れてはじめて有利になる - その他いろいろ<重要度比率:10%>
ー適応力:多様な価値観と環境において成果を出す能力
ー資金力:引っ越しの際は多額の資金が必要
※「<>」内の%はあくまでぼくの考えです
1.専門的スキルー「これだけは負けない」という武器
海外就職において最も大切なのが「専門性」です。
日本でしか就活したことのない方にとってはイメージしづらいかもしれませんが、海外の就職活動では「専門的スキル」が最も問われます。新卒であってもです。
なぜなら、日本の会社みたいに「いちから教育して育て上げる」という風土がないからなんですね。
日本の新卒での就職活動の場合、ある程度の長期雇用が前提になっているので、
- こいつは言うこと聞きそうだ
- 会社のことをたくさん調べてくれて熱意がありそうだ
などの視点で採用されることも少なくありません。
しかし、海外の場合は「専門的スキルがあって会社に利益をもたらしてくれそうか」。極端に言えばそれだけしか見ていません。
当然、海外でも「会社に馴染めそうか」も採用におけるポイントになります。
ですが、やはりスキルが一番問われます。ぼくは実際にシンガポール企業5社と面接しましたが、志望理由や熱意よりスキル・実績について最も深掘りされましたね。
よって、「資格をたくさん取る」というのも基本的に不要です。
どちらかと言うと「専門的なスキル(資格)を使ってどんな成果が得られたのか」が採用基準になることが多い世界だと思ってください。
新卒で海外就職する場合
ちなみに、海外の新卒は「Associate(入門)」ポジションで仕事を探すことが多いのですが、採用の際は
- 「どの大学で、何を学んだか」
- 「どれほどいい成績が残せたか」
- 「どんなビジネス経験が積めたか」
で選考されます。(他にも勿論ありますが、上記がメインだと感じています)
よって、新卒で海外就職を有利に進めるためには、たくさん勉強し、いい成績を残して、さらに社会経験(インターンなど)も積んでおくと有利です。
つまり、ぼくみたいに「大学は勉強に力を入れず、サークルに明け暮れてました!」って学生は海外での新卒入社が厳しいんです。(今になって思うけど、本当もっと勉強しとけばよかった…笑)
もちろん、特別なスキルがなくても応募できる求人もありますが、それらは地雷求人が多いです。
だって、「経験不問・語学不問!それで月給30万円!」なんて、そんな虫のいい話ないですよね。確実に裏があると思ったほうがいいです。
もちろん、そういった海外求人にチャレンジするのも一つの手。
ですが、まずは日本の企業に就職し、専門性を磨いてから海外就職するのもまた一つの手です。
多くの日本企業は新卒で入社するとしっかりと育ててくれるので選択肢としては普通にアリですよ。
日本企業で2〜3年奔走し成果を出せば、十分海外就職も可能です。(英語も並行して勉強しつつ)
2,3年は遠すぎる未来のように思えるかもしれませんが、ぼくの場合はあっという間でした。
▼新卒で日系に就職するなら登録しておきたい定番サイト:
▼第二新卒が登録しておきたいサイト:
- リクルートエージェント:業界最大手で信頼できるサポートが人気
- doda:求人の年齢層が幅広いが特に第二新卒に強い
- マイナビエージェント:キャリアコンサルタントによるアドバイスや非公開求人の紹介あり
▼外資系の求人が多いサイト
・Career Cross:グローバル企業のみ登録されてるサイト。高い給料・外資系の求人がほとんどなので日常会話以上の英語が喋れる人は登録しておいて損はない
とりあえず一通り登録だけでもしておいて、ゆっくりと求人を見ていくのが良いでしょう。
さて、ここまで「海外就職において専門スキルが超大事!」ということをお話しましたが、実はそれだけだと少し弱いです。
学歴や語学力なども持ってると有利ですので、以下から詳しく説明していきます。
2.学歴ーいい大学(4大)を卒業してた方が有利
専門的なスキルの次に重要なのが学歴だと思います。
たまに「日本は学歴社会だ!よくない!」みたいな声を聞きますが、現実は日本だけじゃなく海外のほとんどの先進国が学歴社会です。
特にアメリカ、韓国、シンガポールは顕著。これらの国では学歴が優位に作用することが多いため、皆さん学生時代のほとんどの時間を勉学に費やします。
やっぱり企業からしたら学歴があった方が採用しやすいんですよね…。残念ですが、これが現実です。
ぼくの住んでいるシンガポールは、特に高学歴を好むと言われています。
「シンガポールで就職したい!そのためのステップを知りたい」「就職って難しいの?高卒や新卒でもOK?」「シンガポール転職に必要なスキル資格は?というかビザはどうやって入手するの?」このような疑問をお持ちではないでしょうか?こん[…]
日本では学歴を重視しない会社が増えてきていますが、多くの海外企業は依然として学歴を優先している現実があるのです。
もちろん、表では「学歴で優遇しない」と言っていますが現実は優遇しまくりです。
ぼくは以前、グーグルの採用担当から「○○のポジションで面接を受けないか」とお誘いをいただいたことがあります。
後々なぜ声をかけていただけたのかって聞いたら「いい大学を卒業してたから」とのことでした。(もちろん学歴だけではないでしょうが)
学歴がなかったら声さえかけてくれなかったでしょう。
「いい大学を卒業してる」
それだけで就職活動が有利に進めることができる例です。なお、面接は華麗に落ちましたが。笑
3.語学力ー英語は喋れて当たり前。就職先の言語が喋れると有利
やはり、英語が流暢に喋れる人はどこの世界でも優遇されます。
ぼくも動画で「英語喋れたほうがいいですか?」とよく質問されますが、答えは「もちろん、喋れた方がいい!」です。
ただ!
現実は高いレベルの英語力を必要としない仕事もそれなりに多いので安心してください。
職種としては、「カスタマーサービス」、「現地の日系企業向けの営業」、「寿司・和食シェフ」などがあります。
これらは「英語が喋れなくても勉強する意思があればOK!」みたいなゆるい条件が設定されている場合が多いです。
この辺は動画で詳しくお話しました。
とはいえ、「たくさんの外国人に囲まれてグローバルな仕事がしたい!」という希望がある場合は英語は必須と考えて良いでしょう。
もっと言えば英語と就職先の現地語も喋れて、はじめて有利になります。
最も効率の良い英語勉強法
よくYouTubeで「ジブリおじさんはどうやって英語を勉強しましたか?」と聞かれます。
ぼくはアメリカに20年近く住んでいた経験がありますので、当然 英語が喋れるというわけです。
- 英会話スクール
- YouTube
- 語学アプリ
など、現代の英語習得方法は多様化していますが、最も効率的なのは紛れもなく「英語が第一言語の国で暮らし、勉強すること」です。
英会話スクールに通っても、英語を実践的に使う場面は「学校だけ」。
これだと場数が圧倒的に足りず、結果的に習得に時間がかかります。「効率がいい」とは言えないんです。
あなたも「3年住んだらそれなりに喋れる」ということは想像できるかと思います。
半年でも、1年でも構いません。効率よく英語を学ぶならアメリカ・カナダ・イギリス・シンガポールなど、英語が第一言語として使われている国に住んじゃいましょう。
ただし、これらの国は生活費や留学費が安くはありませんから、物価の安いフィリピンあたりを留学先に選ぶ人も多いです。
フィリピン人は英語が上手な人が多いため、留学先として全然アリですね。実際、旅先で知り合った人でフィリピン留学していた人は多かったです。
フィリピンで3ヶ月ほど留学してから世界一周に旅立つ、というのも定番のようでした!
ただし、遊んでばっかりいないでしっかりと勉強しないとあまり上達しませんので、注意が必要です。これはフィリピンに限った話ではありませんが…。笑
まとまった時間が取れない場合:
「どうしても長期間 海外で勉強することができない」と言う人も多いと思います。そういう人はできるだけ英語との接点を増やしましょう!
- スマホの言語設定を英語にする
- 映画を見るときは吹き替えを見ない(日本語字幕で見る)
- 国際交流パーティなどで外国人の友達を作る
- 英会話スクールに通う
ただし、週に何回も英会話スクールに通うのはコストと時間がかかりすぎるので、安く利用できるオンライン・英会話サービスを使うのがおすすめです。
人気&低額のオンライン・英会話サービス:
4.その他いろいろー適応力、資金力など
ここまで、専門スキル・学歴・語学力の重要性についてお話をしてきました。
ですが、適応力もないと海外就職できたとしても成果を出すのが難しいです。
海外で働くとなると、日本人と全く考え方や価値観が異なる人たちと一緒に働き、成果を出していく必要があります。
日本の常識にとらわれていたら仕事を進めることができません。
- はっきり自分の意思を伝える
- 「なぜこの仕事が必要なのか?」を論理的に説明する
例えば、シンガポールの場合は上記が基本となります。
また、海外就職は初期費用がとにかくかかるのである程度の資金力も必要になります。
- 面接時の渡航費
- 面接時の宿泊費、食費、移動費
- 職場決定後、引越しの際の渡航費
- 荷物や家具の郵送
- 引越し先が見つかるまでの宿泊費
- 引越し先の礼金・初期デポジット・・・など
全部で30〜100万円は見ておいた方が良いでしょう。(費用は渡航先によって大きく異なります)
英語力や学歴が高くない人でも海外就職できる
ここまでを一旦まとめます!ぼくの考える海外就職に必要なスキルは:
- 専門性
- 学歴
- 語学力
この3つがメインになります。
人によっては「どう考えても就職できそうにない…」って思ってしまうかもしれませんが、待ってください!
ビザの要件が緩い国もありますので諦めるのはまだ早いです。
学歴・英語能力などの要件がゆるい国を就職先のターゲットにすれば、海外就職は十分可能ですよ。
参考までに、以下の国々はビザの要件が比較的ゆるいと言われています。
- オランダ
- ドイツ
- フィリピン
- タイ
- マレーシア
※ぼくが知ってる限りですので、まだまだあると思います
気になった方は、転職サイトなどに登録して実際に各国の求人を覗いてみてください!参考に、有名所のサイトをリストしておきます。
海外就職に強い就職サイト:
- リクルートエージェント:業界最大手
- Career Cross:外資系に特化したサイト。給料の高い求人が多い
- JAC:外資系に特化。ハイクラス求人が多い
なお、シンガポールの就職ガイドについては以下に書きました。
シンガポールは「条件がゆるい」とはとても言えませんが、英語や学歴がなくても就職は不可能ではありません。詳細は記事を読んでみてください!
「シンガポールで就職したい!そのためのステップを知りたい」「就職って難しいの?高卒や新卒でもOK?」「シンガポール転職に必要なスキル資格は?というかビザはどうやって入手するの?」このような疑問をお持ちではないでしょうか?こん[…]
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20代が海外就職・転職するならスキル・学歴・語学を高めよう
以上、ぼくが考える海外就職に必要な3つのスキルについてご紹介しました。
もちろん、これらのスキルがなくとも海外就職できる場合があるでしょう。しかし、スムーズに希望する職に就くなら是非とも身に付けておきたいところです。
多くの若い20代にとって「専門性」がネックとなるかと思いますが、ひとつアドバイスがあります。
それは、「日本市場の○○に高い専門性がある」とアピールすること。ポイントは「日本市場」というキーワードです。
例えば、ぼくは「日本市場に強いデジタルマーケター」として自分をアピールしていました。
マーケターとして有能な人はたくさん居ますが、”日本市場に強い”マーケターとなると、一気にレア人材になります。
そして、LinkedInなどで求人を調べれば分かりますが、そのような仕事は意外に多いのです。(日本の市場は大きいですからね)
つまり、日本市場である程度の成果が出せれば、十分海外企業も欲する人材になれるということです。
実際に、ぼくもシンガポールの米系 大手広告代理店から内定をいただきましたが、ポジションは「日本市場のマーケター」でした。
このポジショニングで仕事を探せば、海外のライバルに負けることはありません。どういう切り口でアピールするかお悩みでしたら是非やってみてください!
長くなりましたが、この辺で終わりにしたいと思います。質問はこの記事のコメント欄にお気軽にしてくださいね!
少しでも参考になったら幸いです。
海外就職に強い就職サイト:
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