「ノルウェーでWWOOFしたいと思っているのですが、ビザっているんですか?ネットで検索してもよく分からなかったんですが・・・」
こんな質問をよくいただくので、今回記事にしました!
ぼくは2018年に3ヶ月(正確には89日)ノルウェーに滞在したので、その経験から結論を言うと、
「ビザはいりませんが、入国審査(イミグレーション)で「WWOOFやります」と言ってはいけません」
です!
ただし、罠もあるので、WWOOFを検討している方は最後まで読んでください。詳細に説明します。
ノルウェーでWWOOF(農業ボランティア)するのにビザは必要ない!ただ…
まずはWWOOF公式の見解を見ていきましょう。
WWOOF公式によるビザに関する見解
If you are traveling to Norway as a foreign national, please be aware that WWOOF Norway cannot help you obtain a visa. It may benefit you to secure your visa first, and then join WWOOF Norway.
Most WWOOFers enter Norway using a tourist visa; however, it is your responsibility to determine the correct visa for your visit.
Please keep in mind that WWOOF is NOT paid work. WWOOFing is an educational experience, and WWOOF members are guests of their hosts.
Most international WWOOFers communicate their intentions to visit Norway to immigration officials and enter without any problems. However, if you say that you are coming to “work on a farm” and you don’t have a work visa, immigration probably WILL NOT LET YOU ENTER Norway.
Additionally, please note as a WWOOFer, you are a TOURIST, NOT a WORKER. Please understand the laws and clearly communicate your intentions when you enter the country.
引用:WWOOF ノルウェー
大事な部分のみ日本語に訳すと、
- ほとんどのWWOOFer(ウーフする人)はノルウェーに観光ビザで入国する
- しかしどのビザで入国するかは個人の責任とする
- WWOOFは金銭のやり取りがないので仕事ではなく、体験(教育)である
- 入国審査で「ファームで”仕事”する」と言ったら入国できない
こんな感じですが、ぼくはこれを読んだときは
「要はどういうこっちゃねん??」
と思っちゃいましたが、あなたもそうではありませんか?
要はどういうことかと言うと、
- ノルウェーの法律の大前提として、外国人は観光ビザでは労働してはならない
- しかし、WWOOFは「労働」に値するかどうかはグレーゾーン
- WWOOFの公式の見解としては労働ではない・・・が、国がそう思っているかどうかは別問題
はっきり言うとグレーゾーンですが、ぼくたちWWOOFERは入国審査でボランティアのことを一切口にしなければいいだけです。
そしてほとんどのWWOOFERはこのようにして入国しWWOOFしているので基本問題ありません。
一歩間違えると入国拒否される場合も…
仮にWWOOFのことを言ってしまったらどうなるんでしょうか?
最悪の場合、強制送還になります。これはネットでも体験談が出てきますし、実際にぼくもボランティア先のファームさんからも聞きました。
また、「WWOOFのことを一切言わなかったがスマホのEmail履歴を見られ、バレて強制送還になった」というケースも。怖すぎですね…。
つまり、安全に行くなら
- 入国審査でWWOOFのことを言わない(入国理由を聞かれたら、「長期の観光」と答える)
- 念の為スマホのWWOOF関連の履歴は削除しておく
この2点は徹底しましょう。ぼくもこうしました。
ただ実際の入国審査はどうだったかと言うと、何の質問もされず無言でパスポートにスタンプ押されて終わり。ドキドキしただけに、拍子抜けでした笑。
これも「日本人」ってだけである程度信用があるからだと思いますが。
その他WWOOFの注意事項
「ビザが必要なの?」という問いに対する答えは以上ですが、念の為以下の2点にもご注意ください。
1.滞在日数はシェンゲン協定をオーバーしないように
ちょっとややこしい概念ですが、ノルウェーでWWOOFするなら知っておかねばならいないのが「シェンゲン協定」です。
▼シェンゲン協定とは?
シェンゲン協定は加盟国における通行自由化と手続き簡素化、つまり、国境検査なしで自由に国境を行き来することができる協定です。
日本人の場合は、最初に入国するシェンゲン協定加盟国で入国審査があり、最後に出国するシェンゲン協定加盟国で出国審査が行われます。つまり、シェンゲン協定加盟国内では最初と最後の国以外で行き来する他国間移動では一切出入国審査が無いということです。
引用:http://www.travelerscafe.jpn.org/column6.html
ここまでだと「ふむふむ、ええやん」って感じですが、重要なのはココから!
シェンゲン協定加盟国へのビザなし出入国のルール
- 過去180日間のうち90日を越す滞在は不可
- 滞在日数のカウントにはトランジットでの通過も含む
つまり、ノルウェーでWWOOFできるMAXは90日です。(過去180日以内にシェンゲン協定加盟国に滞在していない前提ですが)
これを超えてしまうと違法滞在になり、最悪の場合罰せられるのでお気をつけください…!
参考:シェンゲン領域(2019年3月現在)
- オーストリア
- ベルギー
- チェコ
- デンマーク
- エストニア
- フィンランド
- フランス
- ドイツ
- ギリシャ
- ハンガリー
- アイスランド
- イタリア
- ラトビア
- リヒテンシュタイン
- リトアニア
- ルクセンブルク
- マルタ
- オランダ
- ノルウェー
- ポーランド
- ポルトガル
- スロバキア
- スロベニア
- スペイン
- スウェーデン
- スイス
2.帰りの航空券は買っておこう
バックパッカーなどで帰りの航空券を買わない人もいると思いますが、それはあまりおすすめできません。
- 入国審査時にひっかかる
- というか、飛行機に乗れない(帰りのチケットの提示が求められる)
こんな可能性もあるので、帰りの航空券は買っておいたほうが無難です。
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まとめ:ノルウェーでWWOOFするのにビザは不要だけど入国審査では「観光」で押し通すが吉
まとめです!
- ノルウェーでWWOOFするのに特別なビザは必要ない
- ただし、入国審査時にWWOOFのことは言ってはならない
- スマホを見られるケースもあるので、念のため履歴も削除
これだけ気をつければ、基本的には大丈夫でしょう。
WWOOF、是非楽しんでください!